皆さまこんにちは。
SSゼミナール寝屋川校原田です。
突然ですが、皆さまは、
「海外の大学」という選択肢についてどう思われますか?
・うちには関係ない?
・限られた優秀な人じゃないと入れない?
・英語しゃべれないし入れたとしてもついていけない?
・お金持ちしか行けない?
もしお子様が「海外の大学に行きたい!」と言ったらどうしますか?
何事も知らないよりも知ってる方が良いですよね。
先日、
「柳井正財団 海外奨学金プログラム」のイベントへ行ってまいりましたので、
今日はそのことについてのアウトプットを。
私も知らないことばかりでしたので、もし海外にご興味ある方は是非ご覧ください。
柳井正財団 海外奨学金プログラムとは?
公式HP曰く、
海外奨学金プログラムは、米国のトップレベルの教育機関への進学を志す日本人の学生に対して、学部4年間の授業料、教材費、保険料、寮費等、
就学のために大学より請求される費用を、年間7万ドル(4年間計28万ドル)を上限に支給するものです。将来のリーダーとして有望な人材が、経済事情によらず世界トップレベルの教育機会を受けられるように支援し、
世界中から集まる優秀な学生とともに切磋琢磨する中で、世界の第一線で各分野を率い、
また後進の模範となるリーダーに育つことを期待しています。
こちらはユニクロやGUに代表されるファーストリテイリング社の会長兼社長でもある柳井正さんによる海外大学志望者への給付型奨学金制度で、今回は第4期目となる募集案内についての内容でした。
奨学金はこの他にも国や地方自治体によるものや、各大学ごとにもあり、
返済義務のない給付型奨学金制度も増えてきています。
最近では海外大学の進学情報もメディア等で見聞きする機会も増えてきましたが、
海外の大学を含めた進路相談ができる先生や先輩は少ないのではないでしょうか。
大学入試は、高校入試以上に情報戦の要素が強く、この奨学金制度に関わらず知ってる知らないの差で今後の人生に大きく影響を与える可能性があります。
選考基準は?
海外大学に合格した後に、柳井さんと面接。
面接は5分程度。聞かれることは以下のような内容
・なぜアメリカなのか(なぜ海外でなければいけないのか?何を学びたいのか?等)
・過去にどんな経験をしてきたのか
・やりぬいてくれるのか
・将来どうなりたいのか
学生に求めることはこれもシンプル
・志や情熱を持っている人
・社会的に価値があることを実行しようとしている人
・将来必ず実行してくれる人
これは柳井財団の奨学金でなくても、社会的に求められることですよね。
奨学生の方に聞いても、皆やはり情熱を問われていると感じたとのことでした。
スキルよりビジョンですね。
どんな高校生が選考を突破しているか
やはり奨学生たちは皆、非常に優秀。
何が優秀かと言えば、
勉強の成績うんぬんよりもその情熱。
・海外の大学のことが何も分からなかったので、直接海外の大学に連絡して聞いてみた
・高校の内申点が低く、不利に働くと思ったので、先生を捕まえて推薦状の内容を自分のこういう強みが伝わるようにこんなストーリーで書いてくださいと先生に積極的に働きかけた
・家が裕福でなかったので、自分で奨学金制度を調べ上げて親に交渉した
・地方出身で情報がなかったので、県外のおもしろそうなプログラムに参加しまくった
全て高校生の話ですよ。
その自主性、向上心、コミュニケーション能力。。
どうすればこのような子に育てられるんでしょうか、、
海外大学どうやって選ぶのか
前提として、
アメリカには大学は何校あると思いますか?
答えは4400校だそうです。
日本では大学を選ぶ(探す)基準は「偏差値」であることが多いのですが、
4400校もあると、偏差値だけでは絞り切れません。
なので、より一層自分が選ぶ基準(軸)が必要になってきます。
日本にいるとイメージがつきにくいですが、その基準の一つに「気候」を挙げていた方が多かったのが驚きでした。
場所によってはマイナス50度にもなるとのことで、これも日本にしかいていないと分からないことですね。
日本の大学受験との違いを一言で言ってしまえば、
「偏差値よりもビジョンやコミュニケーション力、伸びしろ」を重視しているように思います。
ペーパーテストで多少低かろうが、
目的意識があり、自主的に動けるか、他者に働きかけ巻き込んでいけるかが重要のようです。
日本の大学のように黙って黒板の内容を板書するような授業ではなく、少人数でディスカッションしたり一人ひとりの発言が求められることが多いというのも大きな違いでしょう。
海外大学受験に必要なことは5つ
(※以下細かくなるので興味ない人は読み飛ばしていただいて結構です)
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①共通試験(SAT or ACT)
②高校時代の成績
③エッセー
④推薦状
⑤課外活動
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一つずついきましょう。
まず①共通試験について
これは日本で言うセンター試験のようなもの。
主にSATかACTのどちらかを選択して受けられるようです。
あとアメリカとイギリスで受験事情は違うようですが、
基本的には英語試験のTOEFLの点数は必須だそうです。
受けた方曰く、
SATはどちらかというとIQテストの要素が強いようで、
センスのある人は対策しなくてもほぼ満点が取れるようなものだそうです。
複数科目あるのですが、数学の割合が高く、しかも日本よりも簡単と言われています。
電卓の持ち込みは可能で、公式等の記載も問題に記載がある場合も。
つまり、暗記要素よりも論理的思考力が問われるようです。
逆にACTの方は、しっかり対策をすれば点数を上げるていけるものなので、
SATかACTどちらを選ぶかは事前に適性を把握しておいた方がよいでしょう。
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②高校時代の成績
簡単に言えば「評定」です。
意外だったのが、成績が高い低いだけでなく、
「一度成績が落ちた後にリカバーできているかどうか」も見られたりするようです。
留学生の方の中には急な環境の変化についていけず、精神を病んでしまう人や、体調を壊して成績を落としてしまう人も多いので、一度成績が下がってもちゃんと対応できるかどうかが見られるとのこと。
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③エッセー
エッセーとは、簡単に言ってしまえば自己紹介文のようなもの。
知識はあってもそれをうまくアウトプットできなければ意味がないため、
「自分はこういう人間ですよ」ということをしっかり言葉にできるかが問われています。
自分を客観的に見れているか、それをうまく伝えられるかがポイント。
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④推薦状
他者からの評価とエッセー(メタ認知)を比較するためのものです。
親と親戚以外であれば誰の推薦であっても良いそうです。
学校の先生に書いてもらうことが多いようですが、ある人は学校の清掃員に自分の推薦文を書いてもらった人が話題になったようです。
ここでも自分という人間をいろんな角度からアピールできるのか、ただ事実だけでなくストーリー性をもって伝えられるかが重要だそうです。
(リーダーシップの話だけでなく、協調性を発揮したエピソードなど)
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⑤課外活動
日本でもAO入試等では必要ですが、海外大学への受験ではこちらもマストで必要です。
ここも多くの人が勘違いしがちですが、何もスポーツで全国大会に優勝したとか、海外ボランティアの経験があるとかそういう大きなことでなくてもよい、とのこと。
大学側からすれば、それはあなたの努力でなく、「お金があったから出来たことでしょ」とか「勉強には関係ないでしょ」という判断になるようです。
むしろ、小さいことでも、自分で考えて”自主的”に行った活動の方が高評価につながるようです。
例えば、
・学校の友人や後輩で塾に行く余裕がない子を集めて無料で勉強を教えていた
・学校の委員会活動で、学校だけでなく、地域も含めた清掃活動のイベントを企画実行した
・生き物が好きすぎて、家の近くの沼の生物を観察し、レポートにまとめた
のような身近なことでも全く問題ないとのこと。
以上の5点が海外大学の進学に必要なことです。(もちろん例外はあります)
行ってみた感想
イベント運営者でもある奨学生や、そこに参加していた学生さんたち、そして保護者の方々も含めお話した方は皆、ビジョナリーで、パッション溢れる人たちでした。
留学や奨学金ゲットの情報、海外大学進学についてのhow toではなく、彼らの人間性に興味がわきました。
「宿題しなさい!」とか「勉強しろ!」と駆り立てられ、「勉強せな将来困るよ!」と義務的に勉強する子どもたちが多いなか、
一方では、夢をもって、自分から情報を取りに行ったり、困難な状況でも飛び込んでいくような、主体性のある子どもたちもいます。
子どもたちが、
グローバルな視点を持ち、自分の力で道を切り拓いていくマインドと行動力を養っていくために、我々がやるべきこととは一体何なのでしょう。
少なくとも、「この子には無理に決まってる」とか、「わが子に限ってそんなことできるはずがない」とか、大人の勝手な都合で子どもたちの可能性をつぶすような真似だけはしてはいけないと思います。
東京では同イベントが200名×2ターンが満席という中、大阪参加者は50名程度。
一方、イベント終了後も参加していた高校生が、自ら積極的に話しかけにいったりLINE交換する姿も。
変わるべきは子どもたちではなく我々大人ではないでしょうか?
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